朝鮮王朝時代を背景にした韓国ドラマ「シュルプ」は、空想上の人物で構成された作品です。
今回、波乱万丈な宮中で奮闘する王妃を演じるキム・ヘスさんは、映画「観相師（かんそうし）」以来9年ぶり、ドラマでは「張禧嬪（チャン・ヒビン）」以来20年ぶりの時代劇出演とあり、放送前から話題になっています。
本作は時代劇とあって、多くの側室が登場するため、後宮や品階についても調べてみました。
あらすじ・キャスト・感想と一緒に紹介していきます。
最後（結末）は、王妃の奮闘が実を結ぶのでしょうか？早くも続編を描いてほしいと願う私です。
- シュルプ 意味は？作品情報
- シュルプ あらすじ
- シュルプ 出演キャスト（主要人物）
- シュルプ 出演キャスト（王子たちとその家族）
- シュルプ 出演キャスト（後宮とその王子・家族）
- シュルプ 出演キャスト（その他）
- シュルプ 朝鮮王室教育の秘法「秘伝の書」
- シュルプ 後宮とは？
- シュルプ 後宮の品階（階級）
- シュルプ 配信は？
- シュルプ 最後（結末）は？ネタバレ・感想
シュルプ 意味は？作品情報
タイトルにもなっている「シュルプ」の意味と、ポスターの王子は誰なのか？
引用：tvNより
シュルプ 作品情報
- タイトル：シュルプ
- 原題：슈룹
- 英題：Under The Queen’s Umbrella
- ジャンル：歴史，時代劇
- 監督：キム・ヒョンシク
（秘密の扉，2度目の二十歳） - 脚本：パク・ハラ
- 放送：tvN，Netflix
- 話数：全16話
シュルプ 意味は？
ドラマのポスターにも登場している、「傘」。
この傘のことを、昔は「シュルプ」と呼んだそうです。
また、キム・ヒョンシク監督は「傘」について、
「傘は子供たちの雨風を防ぐ母親の愛でもあり、その裏には欲望が隠れていたりもするので、愛と欲望がぶつかる瞬間に皆が成長する物語を描いてみたかった。
演技対決を見る楽しさもあると思う」
引用：kstyleより
と、制作発表会で語っているため、物語を見終わったあとにタイトルとなった意味が分かるはずです。
【余談】
日本では、贈り物として「傘」は末広がりで縁起がいいものと考えられています。
男性から女性へ送る場合は「あなたを守る」、女性から男性へ贈る場合は「あなたを包む」という意味もあります。
今回、女性が男性に傘をさしているポスターを見た時に、傘の贈り物の話を思い出しました。
あなたには「王妃が王子を守っている」そのように見えませんか？
シュルプ ポスターの王子は誰？
まだ幼いように見えるため、世子の息子ワンソンかと思いましたが、ワンソン役のソ・ウジンさんのインスタグラムで「自分ではない」と言及していました。
となると、幼い頃の世子でしょうか。
分かり次第追記します。
【追記】
最終回で、ポスターのシーンが出てきましたが、ポスターの王子は幼い頃のソンナム大君でした。
ソンナム大君の子供時代を演じたソン・ハヒョンさんのインスタグラムでは、ポスター撮影時のメイキング動画が投稿されています。
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シュルプ あらすじ
未来の朝鮮王となる王子たちの周辺には、王座を狙うライバルたちが策略を巡らしている。
毎日のように、あらゆる問題を起こす王子たちに頭を悩ませ駆け回る王妃は、いつの日か王宮の中で最も足の速い存在になり、先回りして問題を解決している。
そんなトラブルメーカーの王子たちを、後継ぎとして育て上げるため、特別な王室教育に乗り出す。
たとえ模範となれなくても、せめて人様に迷惑をかけないでほしいと願うが・・・。
波乱万丈な王宮での王妃の奮闘が始まる。
対立する大妃に対する堂々とした振る舞いや、わが子の危機のためなら「王妃」という気品を捨て、熾烈な王室教育に奮闘していく姿など、気品があり物腰の柔らかい従来の王妃像とは少し違った王妃が見られますよ！
シュルプ 出演キャスト（主要人物）
メインキャストの紹介です。
王妃イム・ファリョン役（キャスト：キム・ヘス）
引用：tvNより
- かつては穏やかな湖のような性格だったが、王宮で生活するうちに激しい波に変わった
- 子供を理解するために悩み、子供が本当に欲しいものは何か？自分の子供に合った教育を志す
- 必要に応じて貪欲し、プライドさえ捨てる国母
イム・ファリョン（子供時代）役（キャスト：チェリン）
[#2021HBD] 오늘, 3월 13일은 Cherry Bullet 채린의 생일입니다.
Cherry Bullet 채린의 생일을 축하해주세요 🙂#CherryBullet #체리블렛 #채린 #CHAERIN #HappyCHAERINDay @cherrybullet pic.twitter.com/wHXrWrD1Ci— FNC Ent. (@FNC_ENT) March 12, 2021
大妃（テビ）役（キャスト：キム・ヘスク）
引用：tvNより
- 王妃の姑
- 息子を王にした母で、帝王育成秘宝を持つ
- この国は私の息子のものだが、宮中は私が作ったものだと思っている
- 息子への愛は強く誇りを持っているが、嫁には厳しい
王様イ・ホ役（キャスト：チェ・ウォニョン）
引用：tvNより
- 民を愛する君主
- 幼いころからあまりにも賢明で優れていた人
- イ・ホの成長を恐れるものもいる中、王権を強化しようとする
シュルプ 出演キャスト（王子たちとその家族）
国王と王妃の王子（息子）たちと、その家族の紹介です。
世子役（キャスト：ペ・イニョク）
引用：tvNより
- 長男
- 愛国主義者
- 母親思い
- 相当な学問を身につけ、基本的な武芸から弓撃ち・剣術までも優れている
ミン貴人役（キャスト：ハン・ドンヒ）
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- 世子嬪
- ワンソンの母
ワンソン役（キャスト：ソ・ウジン）
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- 世子の長男
ソンナム大君役（キャスト：ムン・サンミン）
引用：tvNより
- 次男（イ・ガン）
- 世間知らずの他の王子とは異なり、唯一、宮殿の外で育った王子で枠にとらわれない性格
- よく言えば自由人、悪く言えば生意気
- 武術に堪能
ムアン大君役（キャスト：ユン・サンヒョン）
引用：tvNより
- 三男
- 暴れん坊
- 問題ごとをたくさん生み出すトラブルメーカー
- 頭の回転が速く、ロマンチスト
- 軽いが一緒にいるだけで楽しくなる
ケソン大君役（キャスト：ユ・ソンホ）
引用：tvNより
- 四男（イ・ファン）
- 書道や絵、カヤグムに堪能なアーティスト気質の王子
- 周囲の目を意識することはなく、面倒なことが嫌い
- 王子の中で最も信頼できる子だったが・・・
※カヤグム：日本の琴のような韓国の伝統的な楽器
イリョン大君役（キャスト：パク・ハジュン）
引用：tvNより
- 末っ子
- 好奇心旺盛で、絶え間ない失敗にも肯定的
シュルプ 出演キャスト（後宮とその王子・家族）
王の後宮とその王子（息子）を紹介します。
揀択（カンテク）後宮
王や世子の妃を選ぶための儀式（揀択）で選ばれず、後宮となった者。名家出身者が多い。
承恩（スンウン）後宮
宮中で女官として働き、王の寵愛を受けて後宮となった者。身分の低い者が多い。
ファン貴人役（キャスト：オク・ジャヨン）
引用：tvNより
- 揀択後宮
- 名家出身
- 上品でどんな時でも冷静な女性
- ウィソン君の母
ウィソン君役（キャスト：カン・チャニ）
引用：tvNより
- ファン貴人の長男
- 王の血を継いだことで自分は高潔だと思っている
- いつも不満ばかりでソンナム大君とよく衝突する
ファン・ウォニョン役（キャスト：キム・ウィソン）
引用：tvNより
- 領議政（ヨンイジョン）
- ファン貴人の父
- 若い頃は強大な家のおかげで権力の中心に立ったが、完全とまではいかず、大妃と出会い運命が変わった
テ昭容役（キャスト：キム・ガウン）
引用：tvNより
- 承恩後宮
- 中宮殿の侍女出身のシンデレラ（王妃の元侍女）
- 愛嬌があり、一緒にいると楽しい女性
- ボゴム君の母
ボゴム君役（キャスト：キム・ミンギ）
引用：tvNより
- テ昭容の長男
- 学業優秀で１位の模範生
コ貴人役（キャスト：ウ・ジョンウォン）
引用：tvNより
- 揀択後宮
- 好奇心が強い女性
- シムソ君の母
シムソ君役（キャスト：ムン・ソンヒョン）
引用：tvNより
- コ貴人の長男
- 生まれつき心性が良く、慎重性もある
オク淑媛役（キャスト：イ・ファギョム）
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- 承恩後宮
- 東宮殿女官出身
- ホドン君の母
ホドン君役（キャスト：ホン・ジェミン）
- オク淑媛の長男
キム昭儀役（キャスト：シンスジョン）
- 揀択後宮
- ヨンミン君の母
ヨンミン君役（キャスト：シン・イアン）
- キム昭儀の長男
チェ淑儀役（キャスト：ソン・ヨンア）
- 揀択後宮
- ファピョン君の母
ファピョン君役（キャスト：ピョン・ホンジュン）
- チェ淑儀の長男
ムン昭媛役（キャスト：イ・ハヨン）
- 承恩後宮
- ナミョン君の母
ナミョン君役（キャスト：チョ・ヨンジン）
- ムン昭媛の長男
パク尚宮役（キャスト：イ・ソヒ）
- 承恩後宮
シュルプ 出演キャスト（その他）
宮中、その他キャストを紹介します。
ユン・スグァン役（キャスト：チャン・ヒョンソン）
引用：tvNより
- 兵曹判書（ピョンジョパンソ）
- 大妃の最側近
ユン・チョンハ役（キャスト：オ・イェジェ）
引用：tvNより
- ユン・スグァンの長女
- 目的があれば必ず成し遂げる性格
ユン王后役（キャスト：ソ・イスク）
引用：tvNより
- テイン世子の母
- 現在は廃妃となり庶民に降格、命だけは保っている
ミン・スンユン役（キャスト：キム・ヨンジェ）
- 都承旨（トスンジ）
- 王室の教育担当官
チョ・ウォル役（キャスト：チョン・ヘウォン）
引用：tvNより
- 妓生
その他キャスト
| 役名（役どころ） | キャスト |
| シン尚宮（王妃付き尚宮） | パク・ジュンミョン |
| ナム尚宮（大妃付き尚宮） | イ・ジョンウン |
| オ尚宮（王妃付き尚宮） | ユ・イェヨン |
| （大君達の教育係） | チョン・ウク |
| （右議政） | ソン・ギョンウォン |
| （吏曹判書） | ペク・スンヒョン |
| チョ・グギョン（テイン世子の御医） | キム・ジョンホ |
| ユ・サンウク（御医） | |
| クォン医官（世子担当の医官） | キム・ジェボム |
| トジ先生（疫病の村の医者） | クォン・ヘヒョ |
| チョン・ジフン ※特別出演 |
シュルプ 朝鮮王室教育の秘法「秘伝の書」
2話では、後宮の息子も王になれるかもしれないという「択賢」に備え、大妃はこっそり個別に後宮たちへ、王室教育の秘法について書かれた「秘伝の書」を渡します。
後宮たちは、受け取った秘伝の書に書かれている秘法を試みますが、「止息法」を試す王子たちはとても辛そうでした。
秘伝の書による秘法「白沸湯」
引用：tvNより
- 白沸湯（ペクピタン）を100回煮沸し、完全に冷めてから再度煮沸する
- 手間はかかるが延命に効果的
秘伝の書による秘法「止息法」
引用：tvNより
- 150秒間塩水に顔を浸し、脳を活性化させる呼吸法
- 学問が身につく特別な洗顔法であり、続けることで「忍耐力と集中力」が付き、「創造力が豊かになる」とされている
国王と大妃の秘法「帝王学概論」
引用：tvNより
- 帝王学概論
王妃の秘法
引用：tvNより
- 6話では、王妃にだけ伝わる王室教育法が存在することが明かされ、「拓賢を避ける唯一の方法が、資質の証明だとするなら、今から備えれば良い」とし、王子の教育を行う
世子教育法「四神修練法」
- 零下の極寒の中、体に雪をこすりつけながら鍛える
- 鍛錬の目的は試練に打ち勝つため
- 王室の身体強化方法
- 6話では、王妃により4人の王子たちが氷水に入れられ、修練を行う様子が描かれている
シュルプ 後宮とは？
王の母や王妃、側室たちが暮らす場所のことで、内命婦（ネミョンプ）という組織制度の下、次に記載している品階制になっています。
なお、大妃（王の母）や王妃などの王族に品階はありません。
シュルプ 後宮の品階（階級）
韓国の時代劇を見ていると、側室の呼び名だけでは誰が誰より偉いのか、分かりづらい部分がありますよね。
物語を数倍楽しむためにも、品階をまとめてみましたので参考にされてください。
| 呼称 | 読み方 | 品階 |
| 嬪 | ピン | 正一品 |
| 貴人 | クィイン | 従一品 |
| 昭儀 | ソウィ | 正二品 |
| 淑儀 | スグィ | 従二品 |
| 昭容 | ソヨン | 正三品 |
| 淑容 | スギョン | 従三品 |
| 昭媛 | ソウォン | 正四品 |
| 淑媛 | スグォン | 従四品 |
| 尚宮 | サングン | 正五品 |
※正五品以下は、職務に従事する宮女（クンニョ：女官）となります。
※側室の地位は、実家の家柄や出産（王子か、王女か）、また王の寵愛の深さによっても変わります。
韓国ドラマで有名な嬪
禧嬪張氏（ヒビン・チャン氏）
第19代国王 粛宗の後宮
- 何度もドラマになった方ですね！2002年には本作で王妃を演じるキム・ヘスさんがドラマ「チャン・オクチョン」でオクチョン役を演じています。
淑嬪崔氏（スクピン・チェ氏）
第19代国王 粛宗の嬪
- ドラマ「トンイ」でお馴染みの淑嬪崔氏。
宜嬪成氏（ウィビン・ソン氏）
第22代国王 正祖の嬪
- ドラマ「イ・サン」でソン・ソンヨンとして登場
シュルプ 配信は？
- 配信開始：2022/10/15
- 放送：tvN
- 配信：Netflix
シュルプ 最後（結末）は？ネタバレ・感想
建物や服装は変われど、「500年前のホームドラマ」といった感覚で、子供たちを思う母の愛はいつの時代も強く、正義とは何か？を考えさせられるドラマでもありました。
世子が亡くなり、出来の良い後宮王子たちと世子の座を巡って戦った「拓賢」では、大人たちの陰謀に巻き込まれつつもソンナム大君が勝ち残り、安堵した視聴者も多かったのでは？と思います。
世子がなぜ亡くなったのか？
王妃が想像する以上に張り巡らされていた謀略！理由を明らかにしたい王妃が、じわじわと真相に近付いていくところもスリルがあり見どころでした。
子供たちに傘をさし続けた母でしたが、子供が母に傘をさすように変わる過程で、親子の絆を深く感じたドラマでした。
最終回では、大妃も亡くなり穏やかな宮中になりましたが、駆け足で一気に詰め込んだように感じました。
全16話を視聴した上で、
- 復位したユン妃が、孫（ウィソン君）が生きていることを知っている
- 世子嬪が懐妊したところで終わっている
- 外の世界を知りたいと旅に出たケソン大君のその後
この辺りが気になったまま終わっているので、続編として描いてくれないかな？と期待しています。
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